みなさん、こんにちは! フクロウ弁護士の岩沙です。 時事通信に 「年収」か「ベア」か=労使トップが火花―16年春闘スタート との記事が掲載されていました。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160125-00000132-jij-pol 経団連の榊原定征会長は会員企業に、基本給を底上げするベースアップ(ベア)に限らず、ボーナスや各種手当を含む年収全体で賃上げを検討するよう要請した。連合の神津里季生会長は「違和感を覚える」とベア重視を訴え、早くも火花が飛び交った。とのことです。 単純に言うと、月給を上げるか賞与を上げるかが争点です。 企業としては、月給を上げると固定の人件費が増大してしまい会社の利益を圧迫してしまうため,業績連動賞与など業績によってフレキシブルに対応できる形で賃上げを達成したい。一方、労働者としては確実に賃上げを達成するために月給を上げて欲しいと意見が対立しています。 どの位の家賃に住むかを考えるときには月給をベースに考える方が多いでしょう。いつ減るかわからない賞与までを見込んで高い家賃のところを選ばないですからね。 そういう意味では、「消費購買意欲に直結するのは月例賃金」という連合の神津会長の意見は的を得ていますね。 一方、月給を上げて人件費が増大し、企業が新規の雇用を見送ったりしたら、それはそれで悪循環に陥ってしまいます。